4月 14 2016

今後参加のイベントと脳内ネームについて

ブログをあまりに長く書いていないので、どうやって書けばいいのか忘れてしまいました。久しぶりに書くと緊張します。 最近は絵の仕事はあまりやっていません。描いてはいるのですが、表に出なかったり、お知らせできなかったりがほとんどです。もう少し待っていただければ何かお知らせできることがあると思っています。本当にすみません。 代わりに5月のイベントについてです。5月4日はArteVarie、5月5日はコミティア116に出ます。4日は手作りイベントですが、スーパーコミックシティと併設なので同イベントにご参加の方は入場料などの必要もなく、見に来ていただけると思います。コミティアでは新刊を持参するつもりですが、現時点で未定です。twitterの情報などで新刊のことはご確認ください。両方のスペースを書いておきます。

ArteVarie 19

サークル名:サーシャ&ヤンシー

2016年5月4日 東京ビッグサイト 東2ホール

ビ39

コミティア 116

サークル名:キャンプファイア・カンサス

2016年4月5日 東京ビッグサイト

き 03 – a (デニムデーモンさんと合体です)

 

それから唐突なんですが、私がネームを作るときに使っている方法を文章にまとめてみました。まとめてという割りに読み難く、理解し難いとは思いますが、こんな方法もあるのかと、試していただけると嬉しいです。ご質問はお気軽に。

 

脳内ネームについて

私はまんがのいわゆるネーム(絵コンテ)というものを描きません。文字で書き残したシナリオ状態のものは書きますが、コマを割ったりキャラクターを描いたりする絵の入ったネームというものを作りません。文字で残したシナリオもまた、完成されたネームや絵コンテではありません。まんがの絵コンテは全て頭の中にあります。ただし私は決して頭がいい方ではないので、頭の中の絵コンテを忘れてしまうことがあります。忘れないようにキーワードをつけ、そのキーワードを見ると頭の中の映像が思い出されるような仕組みを作りました。デビューする前からこの方法でまんがを描いています。誰かに教わったわけでもないので完全に自己流ですが、合理的な方法だと信じています。

メリットはたくさんあります。たとえば、人は誰でも脳の中には完璧な絵がありますが、それを紙に描いてしまうと、描いたものと置きかわり、完璧ではなくなってしまいます。ラフに描いた絵ならなおさら完璧とは程遠いものになります。これが一番の絵コンテを描かない理由です。だから脳の中のイメージを紙に描くのはただの一度きりにしなければなりません。脳の中のイメージは紙に描かないため、最後まで完璧です。 脳の中のイメージはフルカラーの動画です。映画に近いものですが、映画とは違って音も匂いも気温もなんでも揃っています。そのため背景を描くのに困ることはありません。原稿を描くときに背景から描くことも可能です。新しい原稿用紙を取り出したときには既にページ数、各ページのコマ数、セリフや構図まで決まっているので、絵を描く作業に集中することができます。ラストページに向かってコマがぎゅうぎゅう詰めになったり、間延びしたりすることもありません。

紙に絵を描かないので、後から伏線を入れ込むことも容易です。絵を描く労力がないので、お話のストックをたくさん持つこともできます。キャラの変更、服装や内装の変更、気象の変更、昼を夜に、雨を雪に、どんなことでも頭の中なら簡単にできます。

デメリットは、まんがの最初から最後までを動画で記憶するため、動画が覚えておけない人、映像ではなく、まんがのコマでしか覚えられない人、モノクロでしか覚えられない人には不向きかもしれません。ただし、映像の引き出しをいっぱいにしていけばやがてできるかもしれません。

手順は以下の通りです

最初に描きたい映像を幾つか思い浮かべます。お話は作らなくて構いません。忘れないように時々メモを取ります。いつかどこかで見た印象深い映像で構いません。脳で思い浮かべた映像を「目で見て」メモに残します。 例えば小さい女の子が泣いている映像を思い浮かべたとします。その女の子を頭の中でよく観察します。私にはその女の子がサマードレスを着て、一軒家の前庭から数歩舗道に出た映像が見えます。女の子は肘に近い腕の内側で涙をぬぐいながら泣いています。太陽光が指しているのでお昼だと思われます。メモはこの全てを文字にする必要はなく、この映像がもう一度頭の中で再生できる最小限で構いません。サマードレスの女の子が泣きじゃくっているくらいで大丈夫です。その情報で思い出せないならもう少し詳細に文字を書きます。書きすぎてはいけません。小説にならないように。頭の中に印象的な映像を思い浮かべてはメモを取る、を繰り返し、大学ノート10ページ分くらいのネタを出します。

こういうのを10ページ分くらい
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幾つか映像を思い浮かべてメモに残したら、まんがのラストかラスト付近に持ってくる映像を選びます。必要なページ数に合わせて、残った映像のパーツをつなぎ合わせたり、足りなければ足したり、切り捨てたりしながら、一本のまんがになるように構成します。出だしの部分は、作りたいまんがの長さに合わせて決めます。短いページで作品を終える必要があるなら、まんがは唐突に始まります。ラストが決まっているので始まりはラストとは関係ないものがいいと思います。ラストを決めないままこの工程を終えないでください。ラストの決まっていないまんがは最初から存在しなかったのと同じです。もし運悪く冒頭のシーンが思い浮かんでしまったら、そのシーンに当たる映像に短い文章のメモをつけ、一度きれいさっぱり忘れてしまいます。そして何もなかったかのようにラストシーンを思い浮かべたり、考えたりします。忘れるには寝てしまうのが一番です。2、3日経てばおおかた忘れています。ですが、メモを読んだときには元どおりに映像を思い出せなければいけません。

映像のパーツを話の流れに合わせて場所や時間帯を変更していきます。このときにはキャラクターはもう喋っています。映像が思い浮かばなかったら資料が足りないので、なにか思い描いた映像に近い映像を見て補填するか、旅に出て足りないものを手に入れます。最初から何も思い浮かばない人は、旅に出ることから始めてもいいかもしれません。もしメモを見ても映像が頭の中で再生されない、もしくは毎回違ったものが再生される、映像がぼやけていてはっきりしない、映像にならないで止め絵である、モノクロである、などのような方は、この方法でネームを作ることはできないので、別の方法を模索してください。

全体が映像で出来上がったら(つまり頭の中で一本の映画が出来上がったら)、まんがのコマにできるように、脳の中で映像を止め絵に描き変えます。一コマずつにバラバラにし、構図とセリフを決定します。ここまで来てもまだ絵は描きません。頭の中で動く絵を一番いい構図で止め、切り取ります。そしてそれに新たにメモを付けます。止め絵になったので、コマの大きさや形を決めて一緒に書き込むことが可能になりました。「横位置の小さめのコマ、やや俯瞰、女の子が泣いている。日差しが強く、女の子の足元に落ちた濃い影。」というような感じで、一コマずつ情報を文字で書いていきます。やみくもに書くのではなく、頭の中の映像を常に「見ながら」書いていきます。頭の中の映像を見ながら文字を書くので、「テーブルに置いたグラス。V.P.テーブルの高さ、手前に焦点が合い、奥はぼやけている」というような文章を書くこともあります。手前に焦点が合っていて奥がぼやけているというのはどういう風にまんがで描くのか?それはまんがを描くときの自分に託します。いまはただ見たものだけを文字に書きます。

冒頭ページの1コマ目から、最後のページの最後のコマまでのすべてを、同じ手順を繰り返して書き上げます。セリフは改行し、ページを改めたい箇所は一行、間を空けます。全ページ分のコマ数を数え、描かなければならないページ数から扉分を引いたページ数で割り算します。このときの数字が、私は限りなく4.5に近くなるようにします。4.5というのは1ページあたりの平均コマ数です。5コマのページを通常として、ときどき4コマや、6コマのページがあり、ラスト付近は3コマ/pageのコマ割りもできる、というところの数値です。6を超える場合は1シーン丸ごと切ってしまうか、半折分ページを増やす必要があるかもしれません。5の場合は4.7程度を目標にコマを減らしていきます。無駄なコマを探して切ってしまうというのもありですが、大抵は二つのコマを一つに合わせる方法をとります(この説明は別の機会にでも)。希望のコマ数になったら、頭からページを分けていきます。見開き単位で区切りを入れていき、なるべく一行あけたところがページの変わり目に来るように。ページ割りが出来たと同時に1ページあたりのコマ数も決まります。

ここで原稿用紙を用意して、見開き単位でコマ割りをしていきます。各ページのコマ数とコマの中の絵や構図はもうすでに決まっているので、見せゴマの位置決めや適切な改ページも簡単にできます。コマが割れたら、やっと絵を描き始められます。短い文章を見て絵を思い出し、それを頭の中で見ながら原稿用紙に描き写していきます。絵に描いてみて初めてわかることもあるので、多少の微調整は必要ですが、紙に描いたネームや絵コンテより、頭の中にある映像ははるかに正確です。



10月 8 2014

今日思ったこと

最近は大学の仕事ばかりで、まんがを描く機会がめっきり減った。描きたくないときもあるけど、描き始めると楽しい。大学の仕事が忙しいのが悪いのか、まんがの仕事自体が減ってしまったのが悪いのか、たぶんそのどちらでもなく、ただ自分が悪いだけのことだとは思うんだけど、新しい作品を読んでもらえる場所がなく、ずっと申し訳ない思いでいる。少し前にまんがの仕事の話があって、お話を2本、シナリオまで考えて、あとは絵を描くだけのところまで来たけれど、企画が宙に浮いて描けなくなってしまった。こういうことは本当はとても悲しい。勝手に描くのは構わないけれど、本に載らなければ読んでもらえない。同人誌で発表しようかとも考えているけれど、どうするのがより良い選択なのか判断がつかない。ただ、描きたいと思うときに描かなければならないのはわかっている。電車で通勤していると、たくさんの人たちがスマホでまんがを読んでいるか動画を見ている。ジャンプを買って読んでいる人も以前よりうんと減っているように見える。本当はどうなのかわからないけど、本屋さんに買いにいっても置いてないまんがの単行本を探して歩くより、スマホで買って読んだ方が楽で早いに決まってる。じゃあ私もネットにまんがを載せれば読んでもらえるのかなとも考える。でも、無料で読んでもらえるまんがを書き下ろすためにかかる時間と労力は大きすぎて実現するのはとても難しい。だからやっぱり出来ることと云えば、同人誌にして売りに行くことだけなのかもしれない。やっぱり、でも、なんだか寂しい。



8月 9 2014

夏コミスペース番号

夏コミはのスペースは1日目、西館 れ- 69 bです。入り口から入りやすい場所で嬉しいです。

最近は大学の仕事が忙しく、まんがもあまり描けていません。それでも描いています。まだもうちょっとだけ日にちがあるようなので、やれる限り足掻いたりがんばったりします。夏も冬も、大学に行きだしてからは毎年がこうなので、いい加減なんとかしないととは思うのですが、結局どうにも出来ないままです。思ったり考えたり悩んだりすることはありますが、誰に話しても共感してもらえないだろうと話すことを諦めるようになりました。早くいろいろ終えて、映画館に映画を見に行きたいです。気弱なことを云うと誰かを困らせたり心配させたりしてしまう。いつも強くあらねばと思い、誰かを守らねばと思ってしまう。疲れているときはそんなことがうまく出来なくて、焦りを感じます。サイトの日記を余り書かなくなったのは、共感してもらえないんじゃないだろうかと不安になるからです。引き続きまんがを描きます。がんばります。



12月 26 2013

大学学科誌発刊&冬コミ参加

春頃からずっと、大学の学生作品を集めたイラスト集を作っていました。名前ばかりですが編集長をやって、作品の添削指導もやっていました。そのイラスト集が11月末頃発売になりました。イラストレーターの中野友和さんにメイキングをお願いしました。それともう一冊、同じ大学の、まんが表現学科の学生作品を集めた雑誌、トビオも作りました。漫画雑誌は初めて作りましたが、なかなか大変でした。全ては出来なかったけれど、添削指導やもろもろのことをしています。これは12月の頭に発売でした。両方の表紙は私が描いています。これもなかなか大変でした。大学で授業をしながら本を二冊作るのは考えていたよりも三倍くらい大変でした。編集を手伝ってくれたスタッフはほとんどが大学の助手さんだったり学生さんだったりです。イラスト集はTobio Illustrations、漫画雑誌はトビオと云う名前でアマゾンなどでも扱っています。

雑誌の編集作業を言い訳にするのは心苦しいですが、しわ寄せは確かにあって、冬コミの冊子のめどがまだ立っていません。一生懸命がんばっています。ただ描くだけです。冬コミについての近況はTwitterの方がよりわかってもらえるかもしれません。もし良かったらこちらからフォローしてくださると便利です。たいして多くはつぶやきませんが・・。

冬コミスペースは 2日目 東館 ぺ31aです。



8月 14 2013

夏コミ、スペースに来ていただいてありがとうございました

大変暑い中、夏コミのスペースに来ていただいてありがとうございました。今回は新しいまんがが描けませんでしたが、新刊の薄いイラスト集を買っていただいてとても嬉しかったです。冬こそはまんがの新刊が出せるようがんばります。当日は絶叫するほど暑く、スペースに来ていただけただけでも感激でした。差し入れやお手紙もありがとうございました。

次のイベントは8月18日のスーパーコミックシティ大阪です。スペース番号は 6号館B 「せ」70a です。お近くにいらっしゃる用事のついででもかまいませんので、ぜひのぞいてやってください。

今年はサマソニとコミケがかぶってしまって大変だった。入校は終わっていたから、徹夜でサマソニということはなかったけど、早朝に家を出て、一番暑い14時台にマリンスタジアムでライヴを見るのはかなり体力が必要だった。翌日はコミケで、その翌日もコミケだった。暑かったけど楽しかった。楽しかったけどずっと喉が渇いていた。うちわが手放せなくて、何リットルの飲み物を飲んだかわからない。用事があって最終日は早く帰ってしまったけど、美術館にも行きたかったしシナボンも買って帰りたかった。次こそ行けるといいな。

イラストは夏の新刊の表紙。久しぶりに水彩で何点か描きおろし、水彩のメイキングもつけて本にした。拡大しなくてすむから、絵の具と筆を使って描いている方が性に合ってるかもしれんと思った。